サイバーステップ 嘘ついてね?
3810サイバーステップ 1317.2円 600株 +78,955円
7782シンシア 390.54円 1800株 -19,070円
いやー、サイステやらかしてくれましたよ。
配送費遅延からの費用後ろ倒し(過去にそんなことがあった)による逆説的好決算を予想していましたが、
期中に対策打って配送遅延を巻き戻してくるとは恐れ入る。
会社としての体制が整っているとも言えるので何とも言えない。
しかし、決算を見ると、配送遅延とは関係なさそうな原価が4Qだけ約3億円も多い。
1Q~3Qは5.2~5.44億円だが、4Qだけ8.58億円と原価額が抜きんでて大きい。
決算短信を見ると、
国内外で獲得された景品の配送が遅延したことによる解消費用の発生がマイナス要因となりました。
サイバーステップ 2020年5月期 決算短信
と書いてあるが、
配送費は販管費だし、外注コストも一般的には配送関係なら販管費のはずだ。
営業利益予想8億円を達成できなかったのは、この原価3億円増のせいではないか。
何なら最初から4Qの原価増は予定通り3億円増を見込んでいて、コロナがなければ販管費は21億円になるはずだったのだろうか。
ちゃんちゃらおかしいw
こういう小さい嘘っぽいことをやると、市場での信用が低くなる。
むしろ販管費の目をやると24.22億円と、この1年で一番低い数値となっている。
販管費は、原価のように売上に必ずしも結びつかないので各四半期で多少の増減があっても変ではないが、
サイバーステップ社は3ヵ月で原価が月々1億円も増えて、
売上は横ばいという、キャッチコピーの通り「変な会社」ということになる。
開発人員は主に原価計上だから人件費や賞与を出して原価が増えても構わないが、配送費のせいにしないで本音でやってほしいと思う。
賃借料は原価計上だが、新規倉庫については触れられていない。つまり大した額ではないのだ。守谷の倉庫だって新築で借りて坪4,000円程度。
柏1,000坪借りても月額400万円ほどだ。原価3億円増には3ヵ月でならない。
数字はうそをつかない。
来期予想が保守的なのは有償SO発行のためでは
来期予想はコロナ禍であることや、開発中タイトルの保守的見通しなどで、減収減益予想となっているが、これは有償SOを株価の低い位置で発表したいからではないか。
ここは過去31回も新株予約権の発行を実施している。
コロナ禍であっても売上がさして変化しなかったトレバが貢献することを見込むと
四半期で30億円は確保できるものとして、
売上は120~130億円は見通せるのが普通の考えだし、営業利益減は配送費ではなく売上原価増があるからではなかろうか。
有償SOの歴史
この会社の株主は、佐藤社長の有償SOを行使するための軍資金として、佐藤社長が保有する既存株を市場内で捌かれ、それで需給ギャップが悪くなり、SO行使により更に需給が悪くなる、という伝統芸に過去何度もやられてきた。
そのせいで発行株数と個人の株主が激増し、傷薬のつもりで行った株主優待も費用がかさんだのか、わずか2年くらいで止めてしまった。
赤字続きで現金もないなら分かるが、いま手元には30億円もある。
トレバ事業が上手くいってるなら株主優待を抱き合わせせずとも間接金融(金利1%以下でしょ)を使った方がコストかからないはずだが、そのあたりは、ちゃんと計算できているのだろうか。
ちなみに2019年5末で株主は7,557名、2018年5末が6,106名、2017年5末は4414名とSO行使と市場に株券を撒いた分株主が増えている。
ところで、有償SOは取締役会のみで決議できる。
「有償」と読んで字のごとく、(低い)目標を掲げて、それを達成できると、対象者は個人の資産を会社に突っ込むことで株券を手に入れることができる。
1株当たりの払込価格は直近株価等を考慮して決まるため、SOを行使したいときは自分たちが思い描く株価よりも低い位置で行使できるように
会社予想などは保守的にして、あえて株価を低いままにした方が、
発行価格と行使時の株価とのサヤを取りやすい。
例えば、本来10億円の利益を出せるのに、あえて来期見通しを5億円と低くしておく方が、対象者はボラティリティを取りやすい。
佐藤社長も自己株を利用した立派な投資家なのかもしれない。
新作は売上に見込まれてないが社員はそれでよいのか
「2020年には新作出します!」って書いてあるのに、来期予想では、ほぼゼロ評価。
数字に織り込まれないということは社員は期待されていないってことになる。
それか2020年中に新作出す気がない。
トレバに関わる正社員は良いとして、
総計で250人程度いるが、どれだけの社員が収益貢献しているのか。
こんな状態が、かれこれ5年以上は続いているようだが、
果たして教育環境や最新技術など、そうしたのは取り込まれているのだろうか。
トレバのように企画が当たると華やかな業界だが、
日が当たるまで厳しい世界だ。株主からもやいのやいの言われる。
とはいえ、「時価総額8兆円」などと大風呂敷きを広げてほしいとは言わないが、社員の働きを数字に織り込まない経営層は何を考えてるのか分からない。
売上1億円でも、5億円でもちゃんと言えばいいじゃんと思う。
サイバーステップ ツイート集
来期に期待すること
売上は年率10%~15%増が継続できれば十分ではないか。
今後は費用面に着目し、
・アップル・グーグル課金のTAX30%の回避。つまりWEB課金への移行
・海外拠点による配送費削減(米国)
・自社製品の拡充(仕入れ商品より安くて良い企画)
には力を入れてほしい。
グーグルアップル税は高コストだ。WEB課金ならクレカの手数料3~5%で済む。
Xキャッチャーなど色々施策は打っているようだが、トレバという看板が大きすぎて、それが障害になっているような気がする。
米国に拠点を置いて同じビジネスモデルを展開するのは面白いと思う。
こちらも時間はかかるが空輸経費は確実に浮くだろう。
自社特注の企画商品も初動は凄いので、客引きになる。
ただし最低製造数はあるだろうし、変な商品なら在庫になってしまう。慎重にやってほしいところだ。
にしても、今回の決算補足資料は力が入ってない。
IR制作担当辞めたのかな。
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